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2013年06月の記事一覧

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» 被曝社会研究会レジュメ 

第3回被曝社会研究会レジュメ
2013.6.29


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「原子力都市における情報管理は、嘘と秘密を全域的・恒常的に利用する。嘘と秘密の大規模な利用は、人間と世界との関係そのものに作用し、感受性の衰弱=無関心を蔓延させる。原子力都市においては、世界に対する関心は抑制され、無関心が美徳となる。能動的な態度は忌避され、受動的な態度が道徳となる。巨大なindifference(非差異=無関心)が都市の新しい規則となるのだ」―矢部史郎『原子力都市』
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「インディファレンスというのは、『非―差異』とか『無関心』と訳されますが、これは『三・一二』の事件が起きるずっと以前からそうだったし、『三・一二』事件の後も、この期に及んでというか、だからこそというか、いままさに『無関心の規則』が前景化している」
―矢部史郎『3・12の思想』
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「少なくとも私は 黙らされる主体のありようを問うより、そうした機制を考え反撃することに関心があります。」
―松本 麻里 
(被曝者の語りについて。語りの先取りをする事でリスクコミュニケーションに回収しようとする放射線医学やエートスの「機制」を指摘して)
http://www.facebook.com/shirou.yabu/posts/465839613497623?comment_id=2984460&offset=0&total_comments=19
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1.目的
福島第一原発事故以降、放射能と被曝の問題について人々は黙らされている。黙らされる様態は多様であって、それは必ずしも「黙らせている」下手人を問えるものばかりではない。それは「世間の空気」であったり、被曝したことを認めたくない個々人の恐怖心であったり、『原子力都市』『3・12の思想』で矢部史郎氏が指摘したインディファレンスの問題のように、問題化する視点そのものの欠如であったりする。
一方で、下手人をはっきりと問える、明確な意図をもった(主に情報の)管理統制も明らかに存在し、このために黙らされている人の数は決して少なくない(SPEEDIをはじめとした文科省の一連の隠蔽工作、農水省の食べて応援キャンペーン、瓦礫報道におけるマスメディアの防護派バッシングなど)。これらについては、整理・問題化・公的告発が特に急務である。
いずれにしろ、「黙らせる機制」は多岐にわたっており、整理して批判する必要がある。
『3・12の思想』は、「黙らせる社会」に見切りをつけて動き出した人々(避難者、主婦、計測運動)を新しい主体・社会変動の最前線として提示したが、黙らせる社会・黙らせる機制についても、返す刀で、批判する必要があるのではないか。

このレジュメでは
何によって(誰によって・どのように)黙らされているのか/問題が不可視化されているのか
を具体的事例から例証することを目的とする。


2.例証

何によって(誰によって・どのように)黙らされているのか/問題が不可視化されているのか

a. 情報統制、隠蔽(政府・研究者)、計測への圧力(政府)
b. 嘘(政府・マスメディア・研究者)
c. 常識の書き換え、基準値のインフレ、論理の転倒、語意の改変、放射能に「安全」の枕詞(政府、マスメディア)
d. 二重思考の強要(マスメディア・社会)
e. 視点の隠蔽(政府・マスメディア)、インディファレンス(社会、個人)
f. 選択肢の設定/選択させる事 による「前提条件」の隠蔽(社会・言論)
g. 対抗勢力を非倫理的と断じるプロパガンダ、バッシング(マスメディア・言論)

h. 被曝した事実を認められない心性(個人)
i. 公的医療・福祉制度が被曝健康被害を否認すること(社会が前提とするはずの人権概念の崩壊) への恐怖 (個人・社会)…「受忍・否認・錯覚」(『被曝社会年報』)
j. 責任追及への等閑視・保留(言論)


a. 情報統制、隠蔽(政府・研究者)、公表の意図的遅延(政府・メディア)、計測への圧力(政府)
・ 1~3号機メルトダウンの隠蔽(官邸)、中村審議官更迭(官邸)
・ 4号機燃料プールメルトダウン時の汚染範囲試算の隠蔽(官邸/菅直人)
・ 4号機爆発映像の隠蔽(政府、マスメディア)
・ SPEEDIデータの隠蔽(官邸/文科省/経産省)
・ 研究者への測定自粛要請(文科省、気象学会)
・ 福島県内ダストサンプリングの中止要請(2011年3月15日、文科省)
・ モニタリングポスト隠蔽(2011年3月~、宮城県)(未詳)
・ 福島県大熊中学校での可搬型モニタリングデータの事後消去(2011年9月、福島県)
・ 気象庁気象研究所の放射能測定予算(「放射能調査研究費」)の差し止め(2011年3月末、文科省・財務省)
・ 気象研・青山道夫氏の海洋汚染調査論文掲載(ネイチャー)の差し止め(2011年4月、文科省)
・ 海外から支援物資として送られてきた線量計の未配布・足止め疑惑(2011年3月~外務省・原子力安全保安院)(2011年6月時点)
・ ホールボディカウンター検査拒否(放射線医学研究所ほか、2011年3月~)
・ 食品の放射能検査について、スーパーや食品メーカー、外食産業などの業界団体(270団体)に対し、国の基準を守るよう求める通知(2012年4月21日、農水省)
・ 原作業員の被曝治療用の幹細胞保存を拒否(2011年3月~、原子力安全委員会)
・ 福島県知事、政府からの40万人避難案を拒否(2011年3月15~16日、福島県知事)
http://enenews.com/japan-professor-leaders-of-fukushima-city-refused-to-evacuate-population-of-400000-after-being-asked-by-govt-media-didnt-report-this-thinking-it-would-cause-panic(未詳)
・ 政府の原発事故対策本部での議事録不作成(2011年3月11日~、政府・原子力災害対策本部)
・ 1号機爆発の報道遅延(2011年3月12日)

・ 1号機爆発の報道遅延(2011年3月12日)テレビ報道における「メルトダウン」の語の使用の急減(2011年3月12日午後以降、語の使用数が激減)
・ 新聞によるヨウ素剤服用のネガティブキャンペーン(2011年3月19日朝日新聞「被曝、心配しすぎに注意 不要な検査や服薬で副作用」)

(赤字は引用者による)


b.嘘(政府・マスメディア・研究者)
・ 柏市などがホットスポットであることをデマと断定する虚偽報道(平成23年5月16日朝刊、読売新聞「チェーンメールで放射線のデマ拡大」)
・ 「爆破弁」(2011年3月12日16時52分のNHKによる1号機爆発報道後、解説者として関村直人)(2011年3月12日16時50分の日本テレビによる1号機爆発報道後、解説者として有冨正憲)

c.常識の書き換え、基準値のインフレ、論理の転倒、語意の改変、放射能に「安全」の枕詞

■常識の書き換え
・ 「五重の壁。放射能漏れはない」→爆発→「放射能はただちに影響のあるレベルではない」(2011年3月~政府会見?)
・ いつのまにか一般人の被曝限度は20mSv/年


・「混乱は基準値のせい」の論理



■跳ね上がる基準値
・ 児童の被曝量20mSv/年基準(2011年4月19日、文科省)
・ 避難区域再編成後の「避難指示解除準備区域」(年間被曝量20mSv/年(外部被曝のみ?)までは帰還を目指し、インフラ整備を行うという地域)(2011年、政府)


・ 作業員の被曝限度200mSv/年に引き上げ(2011年3月15日、政府)
・ 食品規制値、埋め立て基準、肥料転用基準


d. 二重思考の強要(政府・マスメディア・社会)
■二重思考…互いに矛盾する二つの考えを同時に信奉すること(オーウェル『1984年』「戦争は平和である」「自由は屈従である」「無知は力である」)

■「風評を恐れ検査/公表しない」という論理
…「検査して被害実態がある」という事と「検査して被害実態がないのに風評が起こる」という事が並列して信奉されている。

・ 静岡県知事、荒茶の検査拒否(2011年6月)
・ 子供甲状腺被ばく検査の不実施(2012年2月?、国の原子力災害対策本部)

・ 埼玉県の下水汚泥焼却灰、風評を恐れ受け入れ業者を公表せず(埼玉県、2012年3月)

■がれき受け入れの安全性とリスクテイクの必要性を同時にキャンペーン
・ 「47人の知事で少しずつリスクを抱えてはどうか。受け入れを検討いただきたい」(2011年11月21日政府主催の全国知事会議にて、山形県・吉村美栄子知事)



e. .視点の隠蔽(政府・マスメディア)、インディファレンス(社会)
・ 現場労働者の被曝が問題化されない(『3・12の思想』より)

・ 初期ヨウ素被曝(関東もヨウ素服用基準超のプルームが通過)
・ 2011年3~4月の下水汚泥・家庭ゴミ焼却灰の不測定
・ 下水汚泥の再利用(セメント)問題、東京たまエコセメント
・ 放射能降下地域における汚泥/ゴミ焼却
・ 「黒い物質」の報道。α線核種の問題を報じず。
・ 放射能総漏洩量試算における海洋放出量の無視?(未詳)
・ 2011年3月24日に原発構内でベータ線熱傷を受けた作業員3人の消息
・ 福島第二原発のベント
・ 国の線量評価におけるβ線被曝の無視(『原子力都市と海賊』より)
・ 国の線量評価における内部被曝の無視
・ 福島県の健康調査においては食品からの内部被曝を計算上考慮していない。WBCの体内量は1号機爆発の影響のみとして計算している(『プロメテウスの罠』より)

f. 選択肢の設定/選択させる事 による「前提条件」の隠蔽(社会・言論)
・ ベクレル表示の功罪…土壌の保全という、「よりしなければいけない事」が等閑に付される。放射能を食べる事が選択の問題として、個人に引き受けさせられる。
・ 子ども被災者支援法の功罪…国が「移住させる義務」を放棄しているという前提が追究されない。

g. 対抗勢力を非倫理的と断じるプロパガンダ、バッシング(マスメディア・言論)
・ 「買い占めをする人は浅ましい」
・ 「放射能忌避は差別」
・ 「パニックになるな平常通りの活動を」
・ 「避難した人は文系/金持ち」
・ 猪瀬直樹「馬鹿な主婦」
・ 石原伸晃「反原発派はヒステリー」

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カテゴリ: 原発事故関連

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